2019年08月16日

[レビュー]理工系男子と秘密の恋愛


お盆休みということでもう1本レビューを書かせていただきました。
今度は乙女ゲーです。レビュー一覧を見返してみて気づいたのですが、
全くSF/ファンタジー要素のない現代モノのレビューはこれが初めてです。


理工系男子と秘密の恋愛(バラ色プリンス様)
ジャンル:恋愛ADV
制作ツール:ティラノスクリプト
攻略対象:5
ED数:5
プレイ時間(公式):一人当たり60分くらい
プレイに至った経緯:以前Twitterで見かけた?

rikokei1.jpgrikokei2.jpg

《ストーリー》(公式HPより引用)
あなたは私立理工系大学「穣京理工大学」の新入生!
あなたが恋したのは、爽やかなイケメンか、可愛げな男性か、筋肉質な男性か、
ふわふわ男性か、少し捻くれた男性か…
ドキドキの大学生活の始まりです!

《レビュー》
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恐らくTwitterで見かけて知ったのだったと記憶していますが、
初めてタイトルを見たときの印象が
「これは自分がプレイしたらいかんやつだ」でした(苦笑)。
機械科出身の人間なので、恐らくプレイしたら
「リアルはこんなんじゃない」と言ってしまいそうで;
ですが好奇心に負けました。

結論から言えば、自分の経験と比較する限りではやはりリアリティの点では正直ううむ…
という感触です(世代の差と、関東圏・私立・単科大学ではなかったという差のせいも
あるのかもしれませんが)(あと機械科以外の事情についてはあまり詳しくありません)。
また、描写も講義や実習というより課外活動がメインです。
男性陣はみんなイケメン枠です(理工系男子がこんなにカッコいいわけがなない(?!))。

ただ、個人の方が製作したフリーゲームですので
リアリティについて突っ込むつもりはあまりありません。
「リアルを追求した<<<作りたいものを作った」作品かと存じますので。
本記事の末尾に2か所だけ気になった点を挙げるに留めます。

気がかりな点だけ先に述べさせていただいた上で、
あとはこの作品のスゴいところを並べていきたいと思います。

まずwebサイトです!
非常にクオリティが高いので是非アクセスしてみて頂きたいです。圧倒されます!
ミニキャラ(「もちもち絵」と言うそうです)が随所に居て癒されます。

同様に、ゲーム中のシステムグラフィックも丁寧に作りこまれています。
システム面について、Tip(用語解説)が組み込まれているのが便利&面白いです。
Tipに使ってる画像も用意が大変だったのではないかと…。
Tipがバックログからもちゃんと見れて感動しました。
セーブ/ロードが若干不便ですが、学科選択以降は1本道なので特に問題ありません。
おまけにクリア後はチャプターごとに見返せるのでセーブ要らず。
シナリオが春夏秋冬で1季節ごとに1チャプターという構成なのがわかりやすいです。

それから作中の背景。これが一番驚きました。
途中で「こんな背景よく見つかったなぁ」みたいなのがいくつかあって、
調べてみたらやはり使用素材一覧に背景素材サイトがありませんでした。
ご自身で製作されているようです。
体感で100枚くらいあったと思うんですけど…ひえぇ。
自前ということでどれもシーンにマッチしているのは勿論、
所々ネタが仕込まれていて、見てて楽しいです。
尚、webサイトで背景素材を配布されています。

背景のみならず、登場キャラの画像の枚数も多いです。
作中で1年間の様子が描かれているので、各季節に合わせた服の差分があります。
スチルは55枚。何よりサブキャラの教授陣の画像枚数には目が眩みますorz
webサイトの動画で見れるので、動画だけでも是非ご覧ください。
教授陣の画像の多さは作者様の趣味由来と思われます。趣味全開は正義!
現在、ボリューム2倍(もっと?)の教授版も製作中のようです。ひえぇ。
半端ないスタミナの持ち主なのではないかとお察しします。

内容について。
先の通りリアリティについては幾分疑問ですが、それでも
大学生時代の記憶を蘇らせるような描写は多々ありました。
冒頭の入学式での教授の挨拶からして非常に的を射てますしね。
また、自分が知らない用語もかなり飛び交っていて良い刺激になりました。
全5学科ものシナリオを書くためにかなり色々お調べになられて、
その点でも非常に大変だったのではないでしょうか
(&作者様のご経歴次第ではチャレンジングだったのではないかと)。

ここを押さえているとより良かったという点を、2点だけ挙げてみます。
まず一番気になってしまったのは主人公が穣理大に入った理由です。
情報科ルートで「何となく大学生活が楽しそうだった」といった記載がありますが、
本来文系寄りの主人公が王道に反して理工学部に入っている、
しかも私立の場合は理系の方が学費が高いのを踏まえると
もう少ししっかりした理由があると良かったです。
「好き」「興味がある」の他、「家から通える」「就職のため」「親のすすめ」
又はどストレートに「出会いを求めて」ですとか。

それから機械科ルートのフレームの溶接作業中の描写で
『あと一歩間違っていたら私は腕を切ることになりかねない』という部分がありますが、
ちょっとどんな状況だったのか想像がつきませんでした(ガス切断?);
直前にゴーグルを外しているので「目を傷めるぞ」という展開でも良かったかもです。
また、ゴーグルより溶接面(マスク)の方が馴染みがあるかもしれません。
あと「自動溶接」というより「半自動溶接」?
自分もCO2とTigしか経験が無い身でとやかく言えないのですが…。

また、これからプレイされる方向けにシステム面の注意点を列挙します。
・最小化→最大化すると画面サイズが伸びることがあります。
 その際は手動で原寸大に戻せます。
・ゲームクリア後にBonusを開くとボタンが効かなくなることがありますが
 ゲームを起動しなおしてBonusに直行すると解決します。
・未読スキップOFFにしていても未読箇所でスキップが止まらないことがあります。
 学科選択直後は要注意。
 (2週目以降に学科選択から開始できる機能があると嬉しかったです。)

余談ですが、webサイトTOP→謎企画ページに
機械科ルートに出てくる鎧塚君の色んな"鎧差分"を乗せたページがあって
非常に面白いです。似合いすぎです(笑)。未プレイでも閲覧OK。

で、機械科ルートばかり言及してしまった感がありますが
登場人物の好みでいうと頭一つ抜けてるのは建築科ルートの彼ですかね。
髪おろし差分と結び差分があるの良いです!紅いマフラーがお似合い。

そろそろまとめに入りますと、
そもそも攻略対象として理工系男子を選んでいるだけでも
一般的な乙女ゲーとは一線を画していて興味深いですし、
何よりひたすら作者様の熱い想いに圧倒された一作でした。
これぞフリーゲームの醍醐味、と感じた次第です。
あとやっぱりもちもち絵がかわいいですね(´v`*

素敵な作品を、ありがとうございました!

製作サイト様
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posted by 倉下 遼 at 09:34 | Comment(0) | 他作品

2019年08月15日

[レビュー]籠の街


自分の製作の方が落ち着いたので、ようやく心置きなく他作品をプレイできます。
ということで、今更ながら今年初のレビューを。
見つけた経緯を失念してしまったのですが、自分の作品以外の
フリーのRen'py作品ということで前々からプレイしてみたかった作品です。


籠の街(稲海様)
ジャンル:(ファンタジー?)
制作ツール:Ren'py
攻略対象:4
ED数:8
プレイ時間(公式):1時間30分前後
プレイに至った経緯:Ren'py作品ということで気になっていました

kagono1.jpgkagono2.jpg

《ゲーム紹介》(ふりーむ!紹介ページより)
「少年は自問自答を繰り返す。」

街に住む大人になりたくない少年が、
人の思いに触れて少しだけ成長するお話。


《レビュー》
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v1.11でプレイしました。

Ren'py製です。操作感がめっっっっちゃ軽快です!!!サクサク読めます。
ロールバックできるし!!!
(バックログは今作だと未実装ですが最新作にはあります)。

Ren'pyのデフォルトのGUIが大幅に変更される以前の作品。
立ち絵は下の方まで綺麗ですので、
メッセージウィンドウを消すときは「H」キーかマウスホイールクリックで。

その日の最後のシーンから翌朝に移るときに
うっかりクリックしすぎるとエフェクトがすっとんで
「突然朝になったな」感が出てしまうのもRen'py特有といいますか(笑)
(対処法が無くはないが少々手間…)

初回、Readmeの記載に気づかずおばあちゃんルートに行ってしまいました;
これからプレイされる方はプレイ前にReadmeをご覧ください。
でないと某ルートで出てくる手紙が全員分見れなかったりもするので…。

-

立ち絵はもちろんシステムグラフィックや背景、BGMも含め趣があります。
キャプチャ画像の雰囲気に惹かれたらプレイしてみることをお勧めします。
尚、コンテストも受賞されています。

お話は、何とも言えず感慨深いものでした。あと、ありきたらない。
最初は「どういうお話なんだろう?」という感覚で、読み進めていくうちに
だんだんこの世界観で何があったのか見えてくるのが良いです。

プレイし始めたときからこの作品はどういう落としどころに落ち着くのか
気になっていましたが、とても良い感じに結びとなりました。
マルチEDという点も生きています。
あまり恋愛ADV以外でマルチEDをやった記憶がないので新鮮でした。

稲海さんの作品を2作プレイさせて頂いて(2作目については後述)、
登場人物の会話に臨場感があるのが面白さの1つかと感じます。
「お話の中の会話」でなく「人の会話」といいますか…。

余談ですが、基本的に主人公以外のキャラに名前が無いのも
少し不思議な雰囲気を醸し出しているようでした。
坊や、お嬢様、おばあちゃん…。
(加えて、主人公の名前の意味は作品の展開と無関係ではない…?)

この作品の裏側にどのような作者様の思想があったのかも気になっていたので、
あとがきの方に記載があって良かったです。

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ところで、同じく稲海様の作品で
好きだ!好きだ!大好きだッッ!!」の方もプレイしました。

面白かったです!!!めっちゃ笑いましたw
告白シーンだけ切り取ったような短編作品なのですが
それがどうしてここまで面白いのか…とてもセンスか何かを感じます。
あとタイトル好きです!
(自分がシナリオ中に「好きだ」なんて絶対書かない性分なので尚更?)。

こちらはRen'pyのデフォルトのGUIが変わってからの作品なので、
Ren'pyで作るとどんな作品になるのか知りたい方にもオススメです
(crAsm作品はそこそこ改造してしまってるので…)。

-

以上です。素敵な作品を、ありがとうございました!

製作サイト様


posted by 倉下 遼 at 10:02 | Comment(0) | 他作品

2018年12月23日

[レビュー]Magical x Hearts


今までレビューを書くときは初回プレイ時でしたが
今回は数年前に1度プレイした作品をリプレイしてみたというものです。
前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。


Magical x HeartsBabyClan 様)
 ジャンル:乙女向け 恋愛ADV
 制作ツール:吉里吉里2
 攻略対象:3名
 ED数:11
 プレイ時間(公式):プロローグ共通部分20分+各ルート60分〜120分程度
 プレイに至った経緯:数年前にプレイして気に入っていたので

MH1.jpgMH2.jpg

《ストーリー》(公式HPより引用)
魔法学園で学ぶ主人公。
立派な魔術師になる為に毎日頑張っているけれど、進級試験に落ちちゃった......!

そんな彼女のまわりには

ちょっぴり過保護な幼馴染の教官 シュオン
調査の為に学園に滞在している軍人 ルイ
異国からやって来た新入生 ラス
そして不思議な迷い猫。

なんだかひと騒動起こりそうな予感......?

恋に目覚めるマジカル・ファンタジー

《レビュー》
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【前置き】
まず上記の「作品情報」がゲーム本体に同梱の説明書.txtを見るだけで埋まることに感動しました。

作品公開は2011年9月です。恐らく数年前にサーチエンジンかレビューサイトさんで見つけてプレイしたのかと。この作品の公開前に前作のStrange!をプレイしたはずで…何と言いますか、思い入れのあるサークル様の1つです。

自分の中で長いこと「初めてフリーの乙女ゲーをやる人に1作目として勧める作品!」という位置づけでした。残念ながらあまりリアルの女性とは付き合いが無いので1度しか実行できませんでしたが;今でもその地位は不動なものの、紹介しろと言われても内容を説明できないほど記憶が減衰しているのは気になっていたので、この度リプレイに至りました。

数年前の作品ではありますが、現在も作者様も創作活動を続けられているので紹介する上でも安心感があります。最新作として「はじまりのエターナル」が2017年4月に公開されています。続編製作中とのことなので当方はそれまでのお楽しみとして取っておいています。


【ご紹介】
すみません、前置きが長くなりました。
ようやくMagical x Hearts本編についてです。

休暇に追試の勉強をしている主人公が、その間の日常やハプニングを通して攻略対象の誰かに惹かれていくというのが大枠。
シナリオはほのぼの・ギャグ・シリアス、そしてドキドキ・甘々な恋愛シーンと、どれも描写がバランス良いです。何と言いますか、"個人経営だけどしょっちゅう店の前の道路脇に車が着いているケーキ屋さんのケーキ"みたいに美味しくいただけます(よくわかんない比喩)。濃厚ですが重たくないし飽きないです。うーん、ネタバレ無しでありきたりでないことを書くのは難しい。

スクリーンショットを見るだけでキャラやシステムグラフィックも素敵なのは一目瞭然ですし、公式サイトの公開情報もしっかりしてますし、とやかく言われなくても知りさえすれば自ずとプレイしたくなってしまう作品かと思います。実際乙女ゲープレイヤーさんの中では超有名作で、多方面でレビュー・実況などもあります。なので此処では2点だけ、事前に知っておくと良いかもしれないことを綴っておきます。

(1) プレイ中、バックログの閲覧方法がわかりませんでした;同梱の説明書.txtに記載があります(起動前に読んでないのがバレる;)
履歴表示:R /マウスホイール上 / メニューバー⇒メッセージ履歴の表示
だそうです。尚、最新作では1クリックで閲覧できるボタンが用意されているようです。

(2) 公式HPの作品紹介ページに「攻略のヒント」があります。内容は各キャラの好みの傾向や分岐の判断箇所などでして、完全攻略ではないので、単に答えを知るのが嫌な方もご安心ください。寧ろ闇雲に色んな選択肢で試すより良いかと(その点、自分は失敗したなぁと…)。
伏せ字でない部分から引用…『選択肢を選んだ直後の内容等で判断してください』とあります。選択肢は全部セーブしても2割ほど余裕があるので安心してセーブできます。

あと、作品紹介ページ及び説明書.txtに世界観の説明があります。


【個人的な感想】
起動時の音楽を聞いただけで脳内メモリ上に作品の世界がぶわあっと展開されました。
作品全体でオリジナルBGMがとても良い仕事をしています(尚、一部は一般のBGM素材)。特に 02.大好きな時間/08.Waltz/12.Colors of Hearts がお気に入りです。

何かプレイし始めたときに「え、シューちゃん(シュオン)こんなにイケメンだっけ?!」となりました。昔の記憶に従えば「ルイさんステキぃぃぃー!!」となると思ってたんですけど。もちろんルイさんもやっぱりステキなのですが、いや、何か、なんでしょう。…でもやっぱりルイEDの最後のスチルで完全に持っていかれ、「やっぱりルイさんだわ、うん!」と妙に納得しました。いや、でも自分の中で確実にシューちゃんの株が上がってますよ数年前よりも!
もちろんラスも格好良いのですが、誰にでも良くしてそうな感じがあったせいか、他の2人ほどは印象に残らず。でもラスが一番!っていう人も絶対居るというのはよく分かります。実際、作品紹介ページにある人気投票の結果では3人とも同じくらい人気です。

それから、やっぱりサブキャラの存在がしっかりしている作品は面白い傾向があります。今作で言えばマリベル、アンリ君、カミラ先生が特に。話が面白いとか魅力的なキャラであるだけでなく、物語の進行に重要な助言を沢山してくれています。そして主人公の背中を押してくれる。あと猫さんも。照れるマリベルと恋バナで目の色が変わるカミラ先生がとても良いです。

全体通して深イイお話でありつつ、ギャグシーンでは声出して笑ってしまう箇所も少なからずあります。どのキャラも表情がコロコロ変わるのも良いですね。ハッキリ笑ったり驚いたり照れたり。一方で、微妙な表情の差で繊細な表現しているところもあり、本当にお見事です。


以下はネタバレを含みます。ご覧になられる方は、
「続きを読む」リンクが出ていればクリックを、
そのまま続いていればスクロールしてご覧ください。
未プレイの方はタブを閉じるか戻るボタンを押してください。

制作サイト様





続きを読む
posted by 倉下 遼 at 10:46 | Comment(0) | 他作品

2018年11月26日

[レビュー]ミニレビュー10連発


最近なかなかレビューを書けていなかったので、Twitter上で「#いいねされた数だけ好きなゲーム紹介する」というタグを使って今までプレイした作品(のうち原則レビューを書いていないもの)について簡単に綴ってみました。
倉下の基本コンセプトは「入手できない作品は宣伝しない」だったのですが今回はミニレビューということもあり一部それを逸脱しています。ご了承願います。


幸いにしてレビューを書き終えるまでに10この「いいね」を頂けましたので
順次紹介して参りました。次のとおりです。

まずはこちら。補足ですが、ふりーむ!の紹介ページはこちらです。




「虚構英雄ジンガイア」は過去のイベントで頒布された作品です。
頒布方法へのこだわりについてはwebサイト内のブログをぜひ御覧ください。
(19.7.8追記)現在は少々変わった方法で入手可能となっています、詳細はこちら
もちろん倉下も持っていますので、気になる方は連絡フォームなどからご相談ください。







活動漫画屋さんの作品はこちらより購入・DLができます。






次の作品、画像を表示できなかったので此処にサイトバナーを貼ります。



ラスト。同作者様のマンガの方もまた素敵なので是非ご覧頂きたいです!


以上です。

はじめは溜まっているものを吐き出したらスッキリするのでは?というつもりで始めてみたものでした。ですが、140字しか書けないももどかしいですし、記録が無いので記憶を辿って書くのも困難極まりなく…今までプレイ時に記録を残してこなかったことを非常に後悔しました;もう一度プレイし直したい衝動に何度も駆られました。

兎にも角にも…お付き合いくださった皆様、ご覧くださった皆様、各作品の製作者様、大変ありがとうございました!

posted by 倉下 遼 at 20:43 | Comment(0) | 他作品

2018年05月28日

[レビュー] BOYS IN MY HOUSE -after the memory-


2016年1月に公開されたフリーゲーム「BOYS IN MY HOUSE」は
倉下としては初めてレビューを書いた作品だったりもして思い入れがあります。
当時の記事はこちら
その続編「BOYS IN MY HOUSE -after the memory-」が2018年4月に公開されました。

BOYS IN MY HOUSE -after the memory-deli様)
 ジャンル:女性向け恋愛ADV
 制作ツール:LiveMaker
 攻略対象:2人
 ED数:8つ
 プレイ時間(体感):5〜6時間
 プレイに至った経緯:心待ちにしておりました

bimh2_1.jpg bimh2_2.jpg

《ストーリー》(公式HPより引用)
未来から来た少年達と過ごしたあの四週間から、もうすぐ一年。
博士号の取得間近であるあなたは、彼等との思い出を胸に、日々の研究に精を出していた。
そんな最中、あなたは思いがけず未来の世界へタイムスリップしてしまう。
そこに居たのは、成長し大人になったカイトとフレン。
あるはずないと思っていた再会。
荒廃した世界で、止まっていたあなたと彼らの時間が再び動き出す・・・・。

---

今回は評価シートは描かずに気楽に感想を語らせていただきます。


【内容】

・ロゴに作品の読み方書いてあるの地味に良いですね
・最初のカイト/フレンの選択画面がすごいカッコよく仕上がってます!!
・回想があるー!なんたる親切設計!!
・咲さんの研究実績が博士の役に立つというくだりが良いです
・途中の車で戦うシーンがカッコイイ!

カイトはよくもまぁサラっと恥ずかしい(?)こと言えるなぁ…
内面もイケメン。普通の女の子ならころっと落ちるのでは。

いやしかし、フレンルートではカイトが、
カイトルートではフレンが背中押してくれるのいいですね!

deliさんの作品の大きな魅力の1つに「表情を描くのを妥協しない」が
あるのではないでしょうか。だからこそ染み入るものがあります。
自分はよく顔が見えないようにして誤魔化してしまうので;
構図が難しそうなスチルも面倒がらずにすばらしい…尊敬です。

咲とカイトは同い年になっても何だか咲の方がお姉さんぽいですね。
カイトがしっかり者の弟的な感じなのかも…。
お互いがお互いのこと認めあって支えあってるのステキですね。


【システム】

ネタバレになるといけないのであまり語りませんが
選択肢と分岐が面白い仕様になっています。
難易度が高いわけではないのでノーヒントでお気づきいただけるのではないかと。

ストーリーを読み進めていくと解禁されるサイドストーリーは
どのタイミングで読もうか迷ってしまうのですが、
内容が割と回想だったりもしてクリア後に読んでも案外問題無いものですね。

さほど苦ではないですが、スクリプト中で文書をコピペしている箇所があるのか
一度読んだ文が別ルートで登場したときにスキップできないのが
多少気になったりはします(前作のときもでしたが)。
とはいっても、どう処理したものか制作側としては難しいですよね;


【前作の復習】

半分プレイしたところで一度前作をプレイし直しました。
昔のフレンほんとやんちゃだなぁ〜とか
カイトこんな品行方正な子だったっけと、とても懐かしかったです。
意外と忘れていたシーンやスチルもあったので
やっぱりやり直してよかったです。
改めて見ると前作もほのぼの寄り?な作風ながら
よく作り込まれててボリュームもありますね。
そしてこんなに甘かったっけ!ずっとニヤニヤしてました(´∀`*


【ネタバレを含む感想】
(反転↓ここから)
[フレンルート]
・ミラの「二人とも(中略)昔からあんまり器用じゃない」で笑
・ドーナツ食べる咲さんちょーかわいい!!
・博士の発明で救っていくスタイルいいですね
・久々に見ると8年前のフレン幼い…そしてかわいい!

[カイトルート]
・カイト知的だし素直だしいいですねぇ…「本当は戦いたくない」というのが切実
・一緒に料理いいなぁ(´∀`*
・布団でごろごろするシーン好きです
・そういえばふたりとも咲からもらったもの落とすなよ!とツッコm(ry
・時々甘えるカイトが良い…

[共通]
・実験装置が完成するか否かが運命の分かれ目、というのがすごく上手いなぁと。
 完成すれば帰る、完成しなければ残るがトゥルーエンド?になっているようで。

・強いて言えば彼ら以外との描写が多くないので
 普通に作品をやっているだけだと残る方が良く見えてしまいやすくも…
 元の時代の描写自体は前作にもありましたが、
 あちらでも彼らとの暮らしがフォーカスされているので。
 しかしながら、博士号取得を目指しているという設定や友達であるミコトの存在など
 限られたボリュームの中で咲の元居た時代での生活に
 重要感を持たせているのがお見事です。
 カイトが、咲が研究を頑張ってるのを知ってて応援してるのも良いですね。

(反転↑ここまで)

【おわりに】
前作のほのぼのに加えメタル?っぽいBGMやキャラの入れ墨など
ヘヴィなテイストが色濃くなって
deliさんの好みや持ち味が一層出てる感じがしてすごく気に入りました。
何より前作・今作で年の差を8つ縮めて再会するという絶妙な設定が
すんごく面白い
んですよ!!!(もっと早く言いたかった)
一夜の夢を元にされた作品(deliさん談)というのがまたミソなんだと思います。

素敵な作品をありがとうございました!!

制作サイト様



posted by 倉下 遼 at 20:50 | Comment(0) | 他作品

2017年09月26日

[レビュー]星に願いを/starlight starbright


レビューです。前回から四半期ほど空きまして少々久しぶりです。
今回は有料作品ですが各種イベントの他HPの通販でもお求め頂けます。

星に願いを/starlight starbright Prequel
星に願いを/starlight starbright Sequel
Rythme/Ark様)
 ジャンル:伝奇ビジュアルノベル (R-18)
 制作ツール:(不明)
 ED数:1(分岐なし)
 プレイ時間(体感):Prequel・ Sequel合わせて10時間程度
 プレイに至った経緯:イベントで目について購入しました

ss1.jpg

《ストーリー》(公式HPより引用)
お屋敷で暮らす魔法使いの物語。
天才と呼ばれる人形使いの物語。
どこにでもいる普通の男の物語。

少女は誰よりも強く生きて、
少年は誰よりも独り生きて、
青年は誰よりも鎖し生きる。

交わることなんてなかった三人が出会うのは、もう少し先のお話。

―あの日の希望(やくそく)、覚えていますか?

《レビュー》
eval_ss.png

2017年夏コミで前編・後編とサウンドトラックを購入しました。

まず…BGMがめちゃめちゃ良かったです!!!
和音進行が良いのでしょうか。あとシンフォニックだったり
程よい疾走感や存在感があったりと(音楽の表現は難しいですね;)。
実はプレイする前にサントラを先に聞いていたのですが初見でも惹かれました。
プレイ中やプレイ後に聞くと各シーンが蘇り更に良いです。

それからゲームの方について。

何と言っても主人公である桔梗と恭也、
各々の葛藤や変化が非常に魅力的でした。
そもそもパッケージの桔梗に一目惚れだったわけなのですが
期待を裏切らない良い子でした。
プレイ後にはもう少し2人を眺めていたかったなぁ…と。

話が飛びましたが、作品の概要としましては
ホウセンカと呼ばれる精神寄生感染者を収容した施設が瓦解し
患者が脱走、彼らが起こす事件を
主人公の桔梗や恭也が解決していくといったお話になっています。
一見普通の高校生に見えますが
桔梗は魔法使い、恭也は人形師という特殊能力を持っています。

最初は(プレイヤーに)わかりやすい事件から始まり
虫食いでどんどん真相が明らかになっていくのが楽しかったです。
謎解きはあまり得意でないのですが
選択肢も無いのでゆるく考えながら読み進められました。
それでも読み進めるとタイムライン(年表のようなもの)が埋まっていったり
サブシナリオが解禁されたりしていくので
ちょっとしたゲーム性があります。
あと最近気づきましたが、例え一本道シナリオでも
章ごとに読めるのは見返すときにとても有り難いです。

戦闘シーンが限られた画像枚数ながらよく動くのも
退屈しなくて良かったです。
音楽のかっこよさも相まって尚更です。

一方で何点か気になった点もありました。
1つはCGモードがあると尚良かったですね;
2つ目はR-18関連についてです。
特に無くても差し支えないといいますか、
メインディッシュでは無い印象でした
(元々そういうつもりで買ったわけでないので問題無いですが)。
あと確かにR-18なシーンとスチルなんですが
もう一歩エロティックさがほs…いえ、何でもないですorz
逆にR-18シーンでなくても終盤の主人公らや章吾の描写は好きでしたね。
年相応といいますか、彼ららしいといいますか。
最後に、複数の方がイラストを手掛けている作品になっていますが
プレイヤーとしてはイラストの統一感がある方が落ち着きます(欲を言えば)。
或いは線画は全部同じ人、色は全部同じ人…とか。
でも難しいのは承知です、こうもボリュームがあれば尚更。

あれこれ申してしまいましたが、
総合点が高い作品というよりかは
抜きん出て良いところのある作品がある方が好きなので…
とにかく満足してます!

以上です。
素敵な作品をありがとうございました。

製作サイト様:
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posted by 倉下 遼 at 21:49 | Comment(0) | 他作品

2017年06月30日

[レビュー]ナイト・メアリー


同じレーベルの作品のレビューを複数書くつもりは実はあまり無かったのですが、今回とりわけ気に入ったのでレビュー書いちゃいます。

ナイト・メアリー塩路ハル様)
 ジャンル:長編ダークファンタジー乙女ゲーム
 制作ツール:ティラノビルダーPRO
 攻略対象:5人
 ED数:10種類
 プレイ時間(体感):4,5時間(攻略対象1人につき1時間程度)
 プレイに至った経緯:旧作で塩路さんを知っていたので
003.jpg004.jpg


《ストーリー》(公式HPより引用)
ーーー7日に一度、誰かを殺さないと弟が死んでしまう。

主人公(あなた)は義理の弟と2人で静かに暮らす花屋の女主人。

私達姉弟の仮初の平穏は​そんな馬鹿げた呪いになんて壊させない、
例えどんな手を使ったって大切な弟だけは守ってみせる。
それが私の唯一の罪滅ぼしだから。

その覚悟を胸に今宵も闇に身を沈める。

誰の助けも必要ない。ただ終わりの時まで独りでこの罪を背負っていく。
​​
​そう、思っていた。

《レビュー》
eval_night_m.png

シナリオ
全体的に、展開が読めなくてドキドキしながらプレイしていました。
世間の作品でしばしば見かけるようなシーンも無くはないのですが、
話の骨組み自体が予想外というか予想することすら許さないようなものでした。
それがこの作品で最も気に入った点です。

現代ファンタジーテイストというのも自分が好きな要素ですね。
呪いは出てきますが魔法などコテコテなファンタジーらしさは目立ちません。
作品紹介の雰囲気から鬱・ホラー寄りかもしれないと
思わなくもなかったのですが…
あまり言うとネタバレになってしまいますので伏せますが、
鬱・ホラー系はあまり好まない倉下でもこの作品は気に入りました。
弟もなかなかしっかりしている。

主人公や各キャラのバックグラウンドについても説明が必要十分で
物語の展開を面白くしてくれました。

選択肢は3、4箇所でほとんどは序盤、個別ルート分岐前です。
選択肢でどツボにはまることは無いでしょう。
1〜2週してからオープニング動画を見ると
ちょっとした気づきがあります。これはうまい。

各ルートに入った後でも結構5人+サブキャラとの絡みがあって、
そんなところもプレイしていて楽しかった点の1つですね。


システム
ティラノスクリプトの制約(または自身のスキルの限界?)を踏まえつつ
プレイヤーの快適さに配慮してくださっています。
冒頭で主人公の名前を聞かれるのですが、デフォルト名が入力されていないものの「思いつかない場合は「パメラ」と入力してください」とあったり。おまけシナリオも初回起動時から見れますが、攻略後に見てほしいというメッセージがあったり。

尚、エンティングまで行くと「〜既読スキップを使う場合はここでセーブをしておいてください」というメッセージが出ますが、セーブしても次回プレイ時にこれをロードする必要は無いようです。倉下のプレイ環境下ではセーブデータが無くても(新しくDLし直したファイルでも)既読スキップが使えました。既読情報が恐らくPCのどこかに記憶されているのだと思われますが格納先まで特定できていません。「¥C:\ユーザー\(ユーザー名)\」以下のどこかだとは思うのですが。

寧ろマキルートクリア後のデータをロードするとマキかカラしか攻略できなくなりますので要注意です。どうもマキのフラグがリセットされない模様。

その他にもいくつか気になる点はありましたが、ツール由来のものもありますし大きな不便を感じる要因でも無いので割愛します。


グラフィック・キャラクタ
過去作に比べレベルアップしてます。まず起動時の絵(左のスクショ)で
グッと持って行かれますね。髪の毛のツヤツヤ感と目のキラキラ感が良いです。

逆境に負けず強く生きる主人公ちゃん好きです!キャラデザも良いですし。
サイドグラフィックが向こう側を向いてるパターンは初めて見ました。
これアリですね。表情差分も用意しなくていいしw
攻略対象は基本イケメンなんだけど怪しいというか若干クセ者で、各々いい感じです。
ジュートは反則(笑)。
マキはたまに危ない(笑)。ルチアーノは見るからに…w
1番安全そうなのがカラですね。
尚、カラのボイスは以前レビューを掲載した「夜明け前のアズレ」の製作者である
近衛頼忠(祟月)様が担当されています。
安定感のあるイケボがカラのキャラにうまく嵌まっています。


それから、以前当サイトのインタビュにて塩路さんが本作を2017年春までに作ると仰っていたのですが、有言実行なところもすごいなぁと。

とても気合の入った作品ですので
気になった方は是非プレイしてみてください!絶対後悔しません。

★今すぐDLはこちら→ふりーむ!作品紹介ページ
posted by 倉下 遼 at 21:14 | Comment(0) | 他作品

2017年05月21日

[感想] ねこぜさんが無理やりラジオ番組のDJをさせられている件について


手に取ってから日が空いてしまいましたが…

以前レビューを書かせていただいた「ABILITY LOAD ⇒ ENTER」の製作サークルである
CLOCKWORKSQUARE様が2017/4/30に新譜
「ねこぜさんが無理やりラジオ番組のDJをさせられている件について」
を発表されました。
こちらはゲームではなく音楽CDですが
「ABILITY LOAD ⇒ ENTER」の主題歌も収録されている等
作品をプレイした方には一層お楽しみいただける内容になっているので
今回この場で感想を書かせていただきます。

こちらに視聴用の動画がありますので再生しながらどうぞ!


このアルバムはタイトルの通り
CD一枚で1つのラジオ番組のように構成されています。
まずパーソナリティであるねこぜなおとこさんのトークから始まり、
その後も各曲の前のトラックで曲の紹介がされています。
本当のラジオのようにお便りが届いたりランキング形式だったりするのですよ!
この臨場感はたまりません。
あと曲だけ聞いていると曲のタイトルをなかなか覚えなかったりするのですが、
ラジオ形式になっているおかげで
耳で聞いているだけで曲のタイトルなどの情報が入ってくるのも嬉しいです。

ラジオ番組としてのクオリティは勿論、各々の曲も非常に気に入りました。
ちょっとラジオのノリで、倉下のお気に入りランキングとでもいきましょう。
(まだお持ちで無い方、各曲の雰囲気は上記の動画でご確認ください;)

★まず第3位。「07 NULL & refactor」!
力強い曲で最高に格好いい!
眠い子さんの歌声はクール且つ聞いていて疲れません、寧ろ癒やされるくらいです。

★続いて第2位は…「09 Resource Code 'A'」!
ねこぜさん(?)が「友人である たかまつひろゆき くん と作った曲」
だそうです(という感じにラジオパートの曲紹介もそれぞれ面白いんです)。
中華っぽい雰囲気?のテイストが妙にハマりました。

★そして、第1位は?!「06 青空パズル」!
曲調そのもの&掛け声がめっちゃ楽しい!
作詞は「transit – an Extrasolar human(s) -」(こちらにレビュー)の製作者である
macrophageの伴坂様がご担当されています。
青空パズルの前のラジオパートにねこぜさんと伴坂さんのトークも含まれています。
普段あまり明るい曲を作らないという2人が製作された明るい曲、とのことです。
そんな曲だからこそ惹かれるものがあるのかもしれません。

「04 ステラは泣かない」や「05 G-rocky☆Dancer」も気に入っていて
トラックの真ん中あたりが再生率高めです。

視聴動画でお聞きになればわかるように、
上記でピックアップしなかった曲も含め曲のカラーは様々です。
それらをラジオのトークで紐付けて
一本のラジオ番組として非常にうまくまとまっています。
何周しても飽きのこない作品です。
通販も開始されていますので、気になった方はお手に取ってみてください!

詳細はこちらです。


余談ですが、音楽は散歩しながら・電車に乗りながら・洗濯物を干しながら…と
手放しで楽しめて良いなぁと気づきました。
音楽やラジオ、ボイスドラマなど最近あまりご縁が無かったので
今後もっと注目してみても良いのかもしれないです。
posted by 倉下 遼 at 11:16 | Comment(0) | 他作品

2017年04月28日

[レビュー]夜明け前のアズレ


色々あってだいぶ温めてしまったのですが漸く公開できました。
今回はこれまでレビューを書いてきた作品とは少々雰囲気が異なります。

夜明け前のアズレ祟月様)
ジャンル:現代もののヒューマンドラマ?でしょうか、、。
制作ツール:WOLF RPGエディター
攻略対象:(なし)
ED数:1
プレイ時間(体感):30分程度
プレイに至った経緯:以前よりtwitterで作者様とご縁があったので
azure1.jpg

《ストーリー》(作品紹介ページより引用)
彼は、生き辛さを感じていた。
だから、この海で死のうと思った……。

好きなように生きること、
生き辛さ、自分らしさ、
そんなものを考えるノベルゲーム。

《レビュー》
●シナリオ…[◎]
 ○雰囲気:(シリアス)
 ○舞台:[定番][普通]
 ○キャラクター:[独特][普通]
 ○ストーリー:[独特][好き]
●システム…[○]
●立ち絵・スチル、ゲーム性、特記事項は該当なし

◆祟月さんの作品について
 世界には光があれば闇もあります。
 人は得てして闇から目を背けがちですが、
 光しか無いなんてのは美談に過ぎません。

 闇をそっと受け止め、見つめて寄り添う、
 そんな雰囲気が祟月さんの作品に感じられます。
 美しすぎるくらい美しいのに惹かれるものがあるのは
 "美談"ではなく"上手に着飾ったもの"だからです。

 ちょうど女性がウェディングドレスを着るかのようですかね、
 皆白いドレスで映える一方で
 纏う女性たちには各々のドラマがあるのと重なります。
 
 祟月さんの作品は今作を含め5作ほど手に取りまして
 そんなことを考えていました。
 …書いてて恥ずかしくなるような文書でアレなんですが、そのorz

◆「夜明け前のアズレ」について
 「生き辛い」という言葉が印象的です…くらいしか
 ネタバレなしだとなかなか言えないですね;ネタバレ部分を
 白文字にしてあるので反転してご覧ください(ここから↓)
 東の境遇がかなり倉下そのものです。
 身体と精神が一致していなくて且つ
 性的指向は身体と関連づいている、といいますか。
 身体・精神・性的指向がどんな組み合わせも市民権を得ている時代ですが
 トランスジェンダー自体がマイノリティですので、奇遇なまでの一致です。
 何度か死のうとしたという点も同じ。
 一応、東と自分の大きな違いとして
 自分は家族関係が崩壊していましたがそれはさておき。

 やはり一度どん底に落ちて這い上がってくると迷わなくなると思います。
 死のうとしている人を止めるのはその人のエゴです。
 どうせ死ねなかったら自分で勝手に戻ってくるんですよ(笑)。
 死ねたのならそれで本人は満足でしょうし。
 (↑ここまで)

◆悩める方に是非読んでいただきたい作品
 今作は「好きなように生きること」「生き辛さ、自分らしさ」がkeyとなっていて、
 他作品ではまた別なテーマで書かれています。
 いずれにせよ、自分以外にも悩んでいる人が居たのか、
 似たようなことを感じている人がいたのかと、よく励まされます。
 祟月さんの公開作品はバリエーションがありますし一作あたりも長くないので、
 まずは気になったタイトルから手にとってみて頂きたいです。

◆作者様へのインタビュ…こちら
 今回なんとこの作品について製作者の祟月様に詳しくお話を伺うことができ
 レビュー&インタビュ同時公開が叶いました!
 是非インタビュの方も御覧ください。

素敵な作品のご提供に感謝いたします。

ふりーむ!作品紹介ページ
posted by 倉下 遼 at 21:27 | Comment(0) | 他作品

2017年03月24日

[レビュー]棚からサンタさん


今回は、なんとなくそんな予感はしていたけど蓋を開けてみたら
予想以上に倉下を虜にしてくれたというこちらの作品のご紹介です。

棚からサンタさんB級もやし様)
ジャンル:マルチEDファンタジー?恋愛?ADV
制作ツール:吉里吉里2/KAG3
攻略対象:2+1?
ED数:9
プレイ時間(体感):コンプリートまで数時間程度?
プレイに至った経緯:Twitter(プレイヤーさんのリツイート)で知りました。
santa1.jpgsanta2.jpg

《ストーリー》(製作サイトより引用)
朝散歩から帰ると玄関に西洋コスプレ野郎!
「君、クリスマスにたぶん死ぬよ。」
意  味  が  分  か  ら  な  い  !  !

家に入ると棚の中からサンタコスの男!
「あっ不審者ではないです。」
絶  対  に  怪  し  い  !  !

12/22:どうしてこうなったか分からないけどとりあえず精一杯生きます

《レビュー》
eval_santa.png

◆リアリスト倉下の心をぶち抜く会心の連撃
・シュールなギャグが良い!
 何だかビジネスマンの心をくすぐられるようでしたw
 表情もはっきり変わります。冷や汗かいたり白目を剥いたりww
 …そんな表情ばっかり印象に残ってますよサンタさん(笑)
・一方、攻略を進めるにつれ話が深みを増していきます。
 ここからはネタバレになるので伏せます。反転してご覧ください。
 (ここから→)弱さが生み出した人間関係のもつれ…
 作り話の色をしていない主人公の過去でした。
 正直、人が作ったストーリーは現実のそれと裏腹に
 人が簡単に殺したり殺されたりする印象があります。
 でもこの作品、生死がメインテーマには見えないのに
 主人公(の一家)が今に至るまでの描写が非常にリアルでした。
 これ、現実でも似たようなことは起きているのではないでしょうか。
 介護施設で入居者が殺害される事件などにその一端を見ます。
 こういう事態を世間はもっと直視してほしい。
 美談に溺れず現実的な選択肢を考えてほしいです。
 …すみません脱線してしまいました;
(←ここまで)

◆久しぶりの難易度とバランス
・最近は選択肢≒ストーリー分岐もしくは一本道という作品のプレイが
 多かったですが、この作品作は選択肢が
 好感度変化・フラグ・分岐・ダミー・隠し選択肢、と多様でした。
 内部的に実際どうなのかはわかりませんが
 少なくともそう思わせられるものでした。
・選択肢は多めで、多少の試行錯誤はできても総当りは困難です。
 しかしながら国語のテストに出てくる理不尽な読心問題ではなく
 冷静に考えればわかる、という丁度よい歯ごたえでした。

◆その他
・スチルの「腕によりをかけるサンタ」がかわいいです(笑)
・内地の日本海側っぽい(勝手な想像)田舎の冬景色や
 絶妙な和洋折衷…そんな、世間のクリスマスに染まらない独特な雰囲気が
 とても気に入りました!

素敵な作品のご提供に感謝いたします。

製作サイト様:


posted by 倉下 遼 at 22:18 | Comment(0) | 他作品