2018年12月23日

[レビュー]Magical x Hearts


今までレビューを書くときは初回プレイ時でしたが
今回は数年前に1度プレイした作品をリプレイしてみたというものです。
前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。


Magical x HeartsBabyClan 様)
 ジャンル:乙女向け 恋愛ADV
 制作ツール:吉里吉里2
 攻略対象:3名
 ED数:11
 プレイ時間(公式):プロローグ共通部分20分+各ルート60分〜120分程度
 プレイに至った経緯:数年前にプレイして気に入っていたので

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《ストーリー》(公式HPより引用)
魔法学園で学ぶ主人公。
立派な魔術師になる為に毎日頑張っているけれど、進級試験に落ちちゃった......!

そんな彼女のまわりには

ちょっぴり過保護な幼馴染の教官 シュオン
調査の為に学園に滞在している軍人 ルイ
異国からやって来た新入生 ラス
そして不思議な迷い猫。

なんだかひと騒動起こりそうな予感......?

恋に目覚めるマジカル・ファンタジー

《レビュー》
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【前置き】
まず上記の「作品情報」がゲーム本体に同梱の説明書.txtを見るだけで埋まることに感動しました。

作品公開は2011年9月です。恐らく数年前にサーチエンジンかレビューサイトさんで見つけてプレイしたのかと。この作品の公開前に前作のStrange!をプレイしたはずで…何と言いますか、思い入れのあるサークル様の1つです。

自分の中で長いこと「初めてフリーの乙女ゲーをやる人に1作目として勧める作品!」という位置づけでした。残念ながらあまりリアルの女性とは付き合いが無いので1度しか実行できませんでしたが;今でもその地位は不動なものの、紹介しろと言われても内容を説明できないほど記憶が減衰しているのは気になっていたので、この度リプレイに至りました。

数年前の作品ではありますが、現在も作者様も創作活動を続けられているので紹介する上でも安心感があります。最新作として「はじまりのエターナル」が2017年4月に公開されています。続編製作中とのことなので当方はそれまでのお楽しみとして取っておいています。


【ご紹介】
すみません、前置きが長くなりました。
ようやくMagical x Hearts本編についてです。

休暇に追試の勉強をしている主人公が、その間の日常やハプニングを通して攻略対象の誰かに惹かれていくというのが大枠。
シナリオはほのぼの・ギャグ・シリアス、そしてドキドキ・甘々な恋愛シーンと、どれも描写がバランス良いです。何と言いますか、"個人経営だけどしょっちゅう店の前の道路脇に車が着いているケーキ屋さんのケーキ"みたいに美味しくいただけます(よくわかんない比喩)。濃厚ですが重たくないし飽きないです。うーん、ネタバレ無しでありきたりでないことを書くのは難しい。

スクリーンショットを見るだけでキャラやシステムグラフィックも素敵なのは一目瞭然ですし、公式サイトの公開情報もしっかりしてますし、とやかく言われなくても知りさえすれば自ずとプレイしたくなってしまう作品かと思います。実際乙女ゲープレイヤーさんの中では超有名作で、多方面でレビュー・実況などもあります。なので此処では2点だけ、事前に知っておくと良いかもしれないことを綴っておきます。

(1) プレイ中、バックログの閲覧方法がわかりませんでした;同梱の説明書.txtに記載があります(起動前に読んでないのがバレる;)
履歴表示:R /マウスホイール上 / メニューバー⇒メッセージ履歴の表示
だそうです。尚、最新作では1クリックで閲覧できるボタンが用意されているようです。

(2) 公式HPの作品紹介ページに「攻略のヒント」があります。内容は各キャラの好みの傾向や分岐の判断箇所などでして、完全攻略ではないので、単に答えを知るのが嫌な方もご安心ください。寧ろ闇雲に色んな選択肢で試すより良いかと(その点、自分は失敗したなぁと…)。
伏せ字でない部分から引用…『選択肢を選んだ直後の内容等で判断してください』とあります。選択肢は全部セーブしても2割ほど余裕があるので安心してセーブできます。

あと、作品紹介ページ及び説明書.txtに世界観の説明があります。


【個人的な感想】
起動時の音楽を聞いただけで脳内メモリ上に作品の世界がぶわあっと展開されました。
作品全体でオリジナルBGMがとても良い仕事をしています(尚、一部は一般のBGM素材)。特に 02.大好きな時間/08.Waltz/12.Colors of Hearts がお気に入りです。

何かプレイし始めたときに「え、シューちゃん(シュオン)こんなにイケメンだっけ?!」となりました。昔の記憶に従えば「ルイさんステキぃぃぃー!!」となると思ってたんですけど。もちろんルイさんもやっぱりステキなのですが、いや、何か、なんでしょう。…でもやっぱりルイEDの最後のスチルで完全に持っていかれ、「やっぱりルイさんだわ、うん!」と妙に納得しました。いや、でも自分の中で確実にシューちゃんの株が上がってますよ数年前よりも!
もちろんラスも格好良いのですが、誰にでも良くしてそうな感じがあったせいか、他の2人ほどは印象に残らず。でもラスが一番!っていう人も絶対居るというのはよく分かります。実際、作品紹介ページにある人気投票の結果では3人とも同じくらい人気です。

それから、やっぱりサブキャラの存在がしっかりしている作品は面白い傾向があります。今作で言えばマリベル、アンリ君、カミラ先生が特に。話が面白いとか魅力的なキャラであるだけでなく、物語の進行に重要な助言を沢山してくれています。そして主人公の背中を押してくれる。あと猫さんも。照れるマリベルと恋バナで目の色が変わるカミラ先生がとても良いです。

全体通して深イイお話でありつつ、ギャグシーンでは声出して笑ってしまう箇所も少なからずあります。どのキャラも表情がコロコロ変わるのも良いですね。ハッキリ笑ったり驚いたり照れたり。一方で、微妙な表情の差で繊細な表現しているところもあり、本当にお見事です。


以下はネタバレを含みます。ご覧になられる方は、
「続きを読む」リンクが出ていればクリックを、
そのまま続いていればスクロールしてご覧ください。
未プレイの方はタブを閉じるか戻るボタンを押してください。

制作サイト様














↓↓ ここからネタバレを含みます。 ↓↓

まず、数年前のプレイから今回のリプレイまで覚えてたシーンを以下に並べてみます。
・舞踏会のドレスに合わせるショールを作ってもらえなかった
・舞踏会のときにルイさんも特別仕様
・シューちゃんルートではシューちゃんの夢の中に入る
・シューちゃんルートの終盤で、マリベルの助言を思い出して魔力を押さえつける
・ルイEDの、布団をかけてあげるシーン
・ラスルートの序盤で、彼が木陰で座ってるシーンとか
・細かい話は覚えていないけどラスが只者でないとか一緒に大冒険したという事実自体
・マリベルとアンリ君は後にくっつく

他にもいくつかありますが…人に語れるほどは覚えていなかったのでした;

改めてプレイしてみると、シナリオの展開が非常に滑らか?で驚きました。あれよあれよと言う間に深みにハマっているんですよね。特に印象的だったのは次のシーン。
・シューちゃんとラブラブ→怪しい粉をかぶる…これが全ての始まり?
・ロッソ先生の荷物を運ぶ→舞踏会の招待状に手形を押してしまう
・綿飴みたいな雲→回想→シュオンも同じこと考えてた(空なので別々の場所で同じものが見れる)
・回想中(物思いにふけっている途中)でマリベルに見られて怪しまれれる(笑)、そして良家のお嬢様である彼女に問うて、舞踏会のダンスについて情報収集

あと一発でHappy ENDに行けなくても、Normal ENDでのやりとりも退屈しないですし、ついでに言うと見かねるほど絶望的な展開になることもありませんし、そんなところも安心してプレイできる要因の1つでした。

絵は立ち絵・スチル共に、言うまでもなく素晴らしいです。これも例によって特に好きなものを挙げると
・舞踏会でおめかししてるシューちゃんとルイさん
 (いやしかし普段着も良い…)
・舞踏会でエミルをかばうシューちゃんのスチル
・シューちゃん&ラスのHappy ENDのスチル
・ラスの1枚目と2枚目のスチル
・マリベルの赤面と頬に手を当てるポーズ
女子はもちろん、男子の制服も格好良いんですよね。
あ、ルイルートのスチルではエミルの絶対領域にもドキドキします(笑)

キャラ別語りのようなもの:
ルイさんもラスも美形なわけですが、ラスが割と女性慣れしてそうな感じなのに対し、ルイさんはたまに「この人何考えてるの?!」みたいなシーンが(笑)。廊下て突然ダンスを教え始めたり、傷の治療とか言いつつ顔を近づけてみたり…美形じゃなければ殴られそう。本人は美形という自覚があるのだろうか?。あと天然そうに見えつつ自分自身やエミルの気持ちに気づいている説も有力か。だとしてもルイさんの雰囲気から言えば大胆かも。10歳年下の女の子と恋に落ちた彼を見て同僚は何て言うんだろう。
そんなこんなはともかく、複雑な家庭事情や若い頃から実力があったのを踏まえると、年齢の割に女性経験が乏しい(少なくとも現在恋人や伴侶が居ない)としても概ね納得できますかね。

ラスがエミルのことどう思ってるのかよくわからないなぁと思っていたのですが、ラストで彼がエミルに恋をしていたと明示したときに、あのときのあんなシーンやこんなシーンは好意から来てたのか〜と思えるところは幾つかありました。
勉強のあとでラスがエミルの目に手を当てるシーンと、夜に2人でラスの部屋で話すシーン(何で遠ざけるの?という話の)が特に気に入っています。

一番最初にプレイして誰かのHappy ENDを目指すと自ずとシューちゃんがターゲットになる仕様なので、逆に他ルートではシューちゃんが可愛そうでしょうがない(笑)。
魔法学園・魔術の国という舞台設定が最も生きているルートだったように思います。作品を作るときに、シューちゃんルートが軸としてあって、そこから派生させて他2人のルートを作ったようにも見えるほど。それから(記憶の限りでは)エミルが小ネタ以外で魔法を使う唯一のルート? このルート無くしてこの作品非ず、と思ってしまいます。

本編も1ルートあたりのボリュームがあるのに加え後日談も充実しているので永遠に語れてしまいそうなのですが、いい加減この辺で閉じたいと思います。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。そしてステキな作品をご提供頂き本当にありがとうございました!

posted by 倉下 遼 at 10:46 | Comment(0) | 他作品
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